ISO/DIS 26262-6を読んでみました

[カテゴリー:ネタ集め中] 調査途中の、とりとめもない記事です。いずれきちんと整理された記事を書きます。

ドラフト版のISO/DIS 26262-6(ソフトウェア)を読んでみました。全54ページのPDFファイルをざっくり読んだのですが、ちょっと拍子抜けです。

ISO/DIS 26262-6には、ソフトウェアの設計から実装に関するガイドラインが記載されています。

その内容は、やれインスペクションしろだの、やれ静的コード解析しろだの、やれカバレッジ測定しろだの、大企業では当たり前にやってる(のでしょうか?)事しか書いていません。まぁ、突飛な事が書かれていても困るので、これでいいといえばいいんですけどね。

ちなみにウチみたいな小さな所ではちょっと「やりすぎ」かなと思い省略している工程があるので、それについてはISO/DIS 26262-6に従ってきちんとやらないと行けなくなりそうです。たとえば、インスペクションまではやりすぎだから、ピアレビュー形式で適当な事して済ませるかなーという感じで、人数の必要なアクティビティについては避けてきました。でも、これからはキチンとやらないといけなくなるのかなぁ。うーん、ちょっと荷が重い。

ともあれ、ずっと愛用しているC++testと、最近使い始めたKilnでもって、かなりのアクティビティはカバーできそうです。(ほんと、C++testはオススメツールです! 参考:C++testの各機能とISO/DIS 26262中のアクティビティとの対応関係

ちなみに、ISO/DIS 26262-6には形式手法についても選択肢には入れられていますが、「絶対に形式手法を使いなさい!」という項目は1つもありません。これには理由があって、今すぐ適用できるほどに形式手法は成熟していないものの、将来化けるかも分からない・・・ので一応入れておくか。というカンジで、とりあえず入れられているみたいです。個人的に、形式手法は好きじゃないというか、現状ではムリありすぎでしょう・・・ツールも高いし・・・と思っているクチなので、この配慮はうれしいです。