MBDの流行り廃り

先週は、あちこち回ってお話を聞いてきたのですが、どうにもMBD関連の需要はかなり弱いような感じがします。

MBDがうれしい分野については、既にツールが入ってしまっています。これ以上、何かしようという感じでもないんですよね。

そんなわけで、MBD関連で新たなツールを作って売ろう、というのは非常に無謀な気がしてきました。

こういう場合、よりニッチな部分に特化することで再び業界が成長することもあるようです。しかし、もともと狭い業界のさらにニッチという事になると・・・食べていけない!うーむ・・・

もちろん、MBDはこのまま終る、というつもりはありません。成長が極端に鈍化しただけです。ただ、「ツールベンダーの利益」は「MBDの成長率」に比例するという側面があるため、当面は相当に厳しい事になるのではないかと思います。景気のせいだけでなく、そもそもネタ切れぎみなんです。(これはツールベンダーの話です。運用は必要ですから、常駐してMBD運用を行う、というサービスであれば全然イケる・・・ような気がします。もうちょっと景気が回復してくれさえすれば。)

いま、か細い成長のタネがあるとしたら、

  • AUTOSAR
  • ISO26262

くらいでしょうか。イヤでも対応せざるを得ないわけですから、いろいろとツールの需要が出てきています。ただ、いくつかのツールベンダーがすでに頑張っちゃってますから、今から参入するのはやめたほうがいいと、私は思います。

あとは、MATLABすら(高くて)買えないという層むけに、タダか、タダ同然の価格でMBD環境一式を提供し、システムアップなりサポートなりを受注する、という事もありでしょうか。FreeHILSで、HILSなりラピッドなりを、システムまるっと受注するというのはアリなきがします。既存の大型ベンダーは、自社製品と競合してしまうため、こういった事はできません。ウチのような極小ベンダーならではですね。大企業には売れないと思いますが、中小企業さんには喜んでもらえる気がします。さて、実際のところ、需要はあるのかな・・・