スマートフォンとMATLAB

MATLAB Everywhere! これからはいつでもどこでもMATLABの時代ですよ!

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うーん、なんか「家でも仕事しろってか?」なんて声が聞こえてきそうですね。そういう意味じゃないんですよ、ハイ。

実はつい先日、従来型のケータイから、スマートフォンに鞍替えしたのです。スマートフォンの電源を入れますと、画面上にアプリのアイコンがいっぱいならんでいて、まるでPCみたいです。テキトーにアプリを起動しては、無意味にいじり回していると・・・購入したのはお昼なのに、気が付いたらもう夜でした。

さて、こうなるとまず試してみたいのがMATLAB mobile。なんと、スマートフォンからMATLABが使えるというスグレモノです。いや・・・何に使うんだろうとか疑問に思わないわけじゃないですが・・・楽しそうだし・・・。

私のAndroidケータイでは使えません。終了

このMATLAB mobile、iPhoneからMATLABを使用するためのツールです。PCを起動しMATLABをスタンバイさせておきます。そこにiPhoneからリモートアクセスでMATLABを操作するという仕組みです。

最近では、PCを起動させておかなくても、マスワークスさんの用意したサーバーにアクセスするだけでMATLABが使えるようになっているみたいです。流行のクラウドってやつですね。

さて、分かっちゃいたのですが。。。MATLAB mobileは、iPhoneにしか対応していないため、私のAndroidケータイでは使えません!そろそろAndroidにも対応してるんじゃないかなーなんて期待を込めてMATLAB mobileのWebページを開いたのですが、Androidなんて文字はカケラもありません。残念。

Addiで雰囲気だけ味わう

これだけだとあんまりなので、Androidで動くMATLABクローンのAddiをちょいと試してみました。

Addiとは、Javaベースで作られたMATLABクローンのシステムに対し、Android用のインターフェースをかぶせたものです。

MATLABと同じようなコマンドをサポートしており、しかも m-fileまで動くようです。

ADDI上で、配列を作り、sin波を演算し、プロットを実行

プロット結果

うーん、動く。

でも仕事をスマートフォンでやるか?と聞かれたらNo!ですね。PCのが断然便利に感じます。

現状のスマートフォンに限定して考えてみる

ここから先は完全に妄想です。MATLAB mobileのWebページにある動画を見ての感想です。

(1)入力補助を、もっと強力に!

スマートフォンは、PCとくらべてやたら文字入力が大変です。MATLABコマンドプロンプトでTabキー押したときのイメージで、一文字いれるだけでインテリセンスが働いて・・・という風じゃないとツライと思います。

(2)GUIを作れるように!

PCで作業すればいいのに、わざわざスマートフォンを使いたいというのであれば、きっと屋外の実験現場でフィルタ特性を再計算させたい、みたいな感じでしょう。

演算をガリガリやるならノートPC使うでしょうから、スマートフォンで済ませようという人はきっと、「ちょっと計算させたいだけだから、PCまで持ち出すのは大げさなんだよなぁ」という感じだと予想します。

そうであれば、GUIDEにモバイルモードを作って、スマートフォン上で動かせるGUIを簡単に設計できるようにしたらいいと思います。あらかじめPC上で、演算スクリプトやGUIを作っておきます。あとは、スマートフォンでGUIを起動し、必要なパラメータだけひょいひょい入力したら再計算!という感じに。

そうする事で、

PC:複雑な解析や、プログラミングなど

スマートフォン:演算の実行のみ

という役割分担ができる事でしょう。

少しだけデバイスの選択肢を広げてみる

iPhoneなどのスマートフォンは、MATLABで使用する事を考えると少々画面が狭いように思います。一方、iPadのように画面の広いデバイスであれば、かなり使いやすくなるのではないかと思います。

おなじiOSなんだし、意外とMATLAB mobileがそのままiPadでうごいちゃったりしないでしょうか?(完全に未確認、単なる妄想です)

これからは、iPadのような表示能力の高いデバイスがどんどん出てくるでしょうから、MATLAB mobileがそれに使えるのであれば使いでもグンとアップするような気がします。

何より、表示領域が広くなるのであればSimulinkが使いたいですよね。マルチタッチ対応のSimulinkが出来たら、モデル作りももっと直感的に操作できるのかも?

Androidで妄想してみる

(かなり高価な)計測器って、裏でWindowsが動いてたりする事があります。主に表示や操作のためです。しかしこれからは、Android搭載の計測器も増えてくるのではないでしょうか。(iOSはムリでしょうね。Apple製の計測器でも出れば別ですが。)

もともとAndroidってスマートフォンのような組み込み向けの作りをしていますから、計測器に搭載して操作関係をやらせるというのは、なかなか良い手だと思います。(Windows搭載するより、ぐっと敷居が低いはず。)そして、もしもそこにMATLABが載ったらどうでしょう。

計測器でわーっと測定したデータを、そのまま「測定器上のMATLABで解析」したりします。あるいは、「測定器上のMATLABでプログラミング」した通りの測定条件でもって、データ計測を行ったりします。

このように、これまでPCでしかできなかった解析を、ちょっと気の利いた計測器であればどこでも行える。これぞまさにMATLAB Everywhere! ではないでしょうか。

技術的には大して難しい話ではないと思いますが、ビジネス上は色々と問題が出てくるかもわかりません。これは私が心配してもしょうがない事ですけどね。

まとめ

MATLAB mobileがあるから劇的に何かがうれしくなる、という印象は受けませんでした。持ち運びが必要ならノートPCにしたらいいと思います。あと、AndroidならWindowsのリモートデスクトップに対応したアプリがあるので、それでMATLABの入ったPCを遠隔操作するのもアリでしょう。

しかし、「科学技術計算をするためのiPhoneアプリを、MATLABで書ける」と捉えなおすなら、それなりに使えそうな気もします。今のままだとアレですが、iPhone上で簡単に動かせるGUIを作れるなら、色々と工夫の余地が出てくる気がします。

最後に一言。マスワークスさん、Android版もお願いします!