０９年も、もう終わりですね。今年一年、いろいろな事がありました。

やっぱりなんといっても金融危機！すごかったですね、というか現在進行形ですごいですねコレは。

どれくらいすごいかというと・・・

ずっと無職！！

０８年の後半から、半ば決まっていたような案件が予算削減でバシバシ消えていきました。０９年に入ってからは完全に消えてしまい、さすがにビックリしましたね。

さらに、０９年に「手伝ってくれー」といわれて呼んでいただいた案件があったんです。○○○○省の研究プロジェクトだったんですが、これが実施直前で「ごめん、予算とりあげられた。この話ナシ」なんて事に！まぁ根がのんきなものですから、「ほー、８０年に一度の経済危機ともなると、こんなこともおきるんだなー」なんて、ちょっと面白がったりしてました。

そんなこんなで、０９年は案件がかたっぱしから消える年でした。結果、受注は完全にゼロ。もう笑うしかないですね。HAHAHA！

モデルベース開発って、数年後を見据えた案件が多いんですけれど、いまは１～２年で成果が出るようなものにしか予算がつきません。市場がそっくり消えてしまったようなものです。そんなわけで、2010年も見通しはかなり暗い感じです。

この状態がつづくとダンボールハウスに住む事になるんですが・・・実は作ってみたいダンボールハウスのアイデアがあるんですよね。すっごい快適なダンボールハウス、作って見せますよ！小学生のころ、友人と２人でダンボールの秘密基地つくって遊んでたんです。その時できなかったアイデアがいろいろあるんですよ。なつかしいなー。

そんなわけで、ホームレスになったらなったで、楽しくやれる気がするんですよ。まぁ、こんな事いうと「そんな甘いもんじゃねぇ！」って怒られそうですけどね。

ヨメを振るとお金が出てくる

まー、そうは言ってもお金の管理はちゃんとやっておかないといけません。破綻するならするで、余力を残したうちに破綻させないと余計にひどい事になります。だいたいキャッシュで１００万くらいがリミットでしょうか。いわゆる会社のお葬式代ってやつです。

そんなわけで、会社の資金繰り表に個人資産を加えたものを作ってみたんです。

会社の資金に、個人の銀行口座の額を加えて・・・うーん、これじゃ１年ちょっとしかもたないな。2010年もたぶん受注は回復しないだろうから、こりゃマジメにホームレスだな。

なんてヨメさんと話してると、「うーんと、実は別の銀行口座に１００万あるよ」なんて話がでてきます。ほぅほぅ。

もっと話をしてみると「実は、さらに別の銀行口座にも200万あるよ」と。ほぅほぅ。

そうやって、ヨメさんという打出の小槌を振ってみると出るわ出るわ・・・なんだ、いがいとお金持ちじゃん！

結果として、３年間は受注ゼロでも会社が維持できることがわかりました。会社たたんじゃえばもっと持ちますけどね。

うーん、もう会社なんかやめて、お金がなくなったらヨメさん振って、小判チャリンチャリンしながら生きていこうかしら。（すてき！）

神様　仏様　お客様

さきほど「ずっと無職」なんて書きましたが、遊んでたわけじゃないんです。

いつかヒマが出来たら、こういう製品作りたいなーというアイデアをいっぱい持っていたんです。そこへ待望の「ヒマ」がやってきた。そりゃもう、自社製品作るしかないですよね！

それで、むしろ例年より忙しい感じでひたすら製品を作っていたのですが・・・どうにもマズい。お客様の間では、モデルベース開発自体、そもそもどうなの？という雰囲気です。

いや、モデルベースが消えてなくなることは多分無いのですが、それで成果をあげるにはもう１つ大切なピースが足りないんですよね。というのは、現場にモデルベースを浸透させるのがすごく難しい。そのために、大々的に導入するには至らない、と。

本当は、こういう部分のコンサルをさせていただけると、とってもうれしいんです。でも、こういう部分ってなかなか外注には出てこないんです。「よそでも成功しているメソッドを指導してあげますよ」というコンサルなら成り立つのですが、「世界でまだ誰も解決していない問題、いっしょに考えますよ」という形のコンサルはなかなかなりたちません。お声をかけてもらえば、いい仕事してみせる自信はあるのですけどねー。

まぁそんなわけで、モデルベース開発自体がちょっと混迷期に入った様子。こんな様子では、今つくっている製品が開発現場で活躍するのは２０１２年以降になりそうな予感です。

さすがにそれまで収入ゼロだとマズイ・・・うーん・・・

なんてちょっと弱気になっていた９月ごろ、以前からの神様、もとい以前からのお客様からお声が！

ものすごい経費削減っぷりを聞いていましたので、案件をいただけるなんて思ってもいなかったのですが、なんと案件が！

今年に入ってから、自社製品を作るかたわら、受託開発のレベルを上げるべく色々な工夫をしてきました。いつでも努力は怠らないんです。ですから今こそ、その成果を見せるとき！というわけで、気合120％でみっちりやらせていただきました！（いや、普段から、すっごく頑張ってはいるんですよ。）

その案件をがんばって仕上げ納品させていただくと、さらに新規案件のお話が２件ほど！おおお・・・！

もう、そのお客様には足を向けて寝られません。実施は年が明けてからですが、これらも気合120％でバリバリやらせていただきます！

そんなわけで

結局、無収入期間が長すぎたおかげで大赤字。ものすごい額のキャッシュを失ってしまいました。ですから財政的にはひどい１年でした。たぶん来年もそうなっちゃうんじゃないかな、っていう予感がします。今年案件をいただけたのは、まぁ偶然ってやつです。もっとも、今年ずいぶん経費削減したので、来年は出血は少なそうですけどね。

一方、個人的にはすっごく色々な事を勉強できた一年でした。なにしろ、案件がないわけですから納期ってやつがありません。そこで、以前からもっていた「こういう問題を解決したら、もっとソフト開発の効率が上がるんじゃないかなー」という問題点について、いろいろ考察し実験するための時間がたっぷりありました。

自社製品をつくりつつ、あたらしく考え出したメソッドを適用しては、これはOK、これはダメ・・・などと色々な試みにチャレンジできました。８０年に一度くらいは、こういう年があってもいいように思います。なお、このときの試みについてはブログ上で成功例も失敗例も公開していく予定です。バカな事してるなーと笑ってやってください。

来年は

景気が回復すると嬉しいですが、どうにも微妙な感じですね・・・

でもまぁ、それは２の次だと思っています。

お金があろうと無かろうと、夫婦そろって笑顔ですごせるのであれば、それに勝るものはありません。

それに、いざお金がなくなっても、近くに住んでる友人宅をまわって食事をせびりにいけば、結構生きていけそうです。なぜか大学の同級生はみんな公務員か大企業に行ってて、安定収入をバッチリ得ている人たちばっかりです。だから、「わたしが食うに困ったら、メシくわせてちょー」って約束とりつけてあります！

さらに、ヨメさんを友人宅の家政婦として派遣する計画も着々と進行中（？）。いろいろやれば、きっと死にはしないはず！イェイ！

来年もよろしくお願いいたします。