R2012b:Simulinkのマウス操作&ショートカット
つい先日、R2012bが出ました。R2012aまでと違い、ユーザーインターフェースが大幅に変わっています。個人的には良くなっていると思います。
Simulinkの描画エンジンを1から作り直したんじゃないかと思うのですが、モデルの表示も良くなっています。
たとえば、これまでのSimulinkだと、画面の表示比率によって注釈がズレてしまってイヤーな気分になったものですが、R2012bではそういう変な挙動が緩和されています。(下図のシアン色なのが注釈で、ブロックの下敷きとして使っています。)
さて、Simulinkモデルをイジっていると、GUIがどう変わったかより先に、ショートカットキーが気になります。そこで、よく使うショートカットキーについて確かめてみました。
R2012aまでの場合
私がよくつかうキーは、だいたい次の絵のとおりです。
「1つ上のサブシステム」も、1キーで実現できたら是非使いたいんですが、あんまりそういう要望は無いんでしょうか。
R2012bの場合
デフォルト設定だと、次のとおりです。
R2012aまでは、マウスホイールでスクロールしていました。しかし、R2012bではこれがズームイン・ズームアウトに変わっています。モデルをスクロールしようとしたら、いきなり縮小表示されてビックリしました。
あと、ズームインの R や V が効かなくなっていて、代わりに CTRL + + とか、 CTRL + – とかになっています。あくまで個人的な意見ですが、これはビミョーな感じです。
ただ、ホイールを押しながらドラッグ することでパン(移動)できるのはグッドですね。
R2012b 変更してみた
Simulinkのメニュー「ファイル」>「Simulink環境設定」にて、「ホイールコントロール ズーミングのスクロール」を外してみました。
すると、こんな感じになりました。
マウスホイールでスクロールというのは、R2012aまでと同じです。
ズームイン・ズームアウトは、CTRL+マウスホイールとなります。Excelとかがそんな感じなので、個人的にはこっちの方が分かりやすいです。
その他
R2012bでは、いろいろ大きく変わっています。ツール屋さんとしては、
・Simulinkモデルの実行中、「巻き戻し」ができるようになった。10秒前に戻る、とか。
・ツールのパッケージングやインストールを、MATLABが面倒みてくれるようになった
・ブロックのコメントアウトができるようになった
というあたりが気になっています。
ちょっと(というかずっと)忙しいので何時になるのかわかりませんが、そのうち何がしか書いてみたいと思っています。