ここ数か月の所、ちょっと寂しいニュースが続いています。
同業者さんが廃業されたり、付き合いのあったお客様が転職されたり。
自動車業界では、MATLAB/Simulinkをベースとしたモデルベース開発が有望視されています。
なぜかと言うと、適用方法によってはそれなりに工数削減や品質向上が出来ると言う事が実証されてきたからです。
一方ではモデルベース開発によって逆に工数が増加してしまうケースもあり、まだまだ課題が山積みです。
これは、ユーザー様にとっては課題が山積みと言えますが、私にとっては仕事のネタが山積みとも言えます。
このブログでは、そういったモデルベース開発に関わっていく中で思った事について書いていきます。
更新日は月曜日+気が向いた日です。連絡先: yositake@smooth-works.net
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最近のモデルベース関連業者さんのウワサを聞くと、じつは最近低調だとか、いやいや引き合いがいっぱいあるとか、まちまちのようです。スムーズワークスは、たまたま長期契約をいただいているため、山も谷も無く、ずうっと忙しい状況です。
今期で仕事にひと段落つきそうなので、来年は契約がなさそうなヨカン。だったら、半年くらい仕事を休んで遊ぼう・・・と思っていたところ、来年フル拘束の契約のお話をいただきました。ありがたい事ではありますが、ダラダラ生活はお預けです。
さて、最近ちょっと迷いがありまして、モデルベース開発ってどこまで有効なのかな・・・?と考え込んでいます。モデルは、ざっくりプロトタイプを作るには便利なのですが、市場に出す製品をつくるにあたり、紙の仕様書&ハンドのCコード という体制も捨てたものじゃないというのが最近の感想です。特に、紙の仕様書は、あいまいでいいかげんな部分があるため、仕様書を出す側も、受け取る側も、必死でチェックします。無駄な工数にみえて、実はそういうのが品質向上に寄与しているんじゃないかという気がします。
なにより、完璧なSimulink仕様書を書こうとすると、制御設計エンジニアの工数がかなり増大する傾向にあります。一部のエンジニアに負荷が集中すると、残業規制のカベに阻まれて現場の仕事が回らなくなってしまいます。
考えてみれば当たり前の話ですが、モデルベース開発を取り入れたから全てハッピー、なんて事にはなりませんね。モデルベース開発、今後どんな方向に行くのかなぁ・・・
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生きていますよというping代わりに。
MATLABとPythonをくっつけてしまおうプロジェクト、ちっとも進んでいません。
オープンソースのpymexプロジェクトから、ソースコードをもってきてコンパイルしようとしたのですが、さっぱり通らず。思った通りの動作をさせるには10日くらい工数投入しないといけなさそうですが、そんな時間どこにもナシ!ぐぬぬ。
思えば、忙しい忙しいと言い続けて半年以上。さすがに、土日も休めないような仕事のやり方は、考えなおさないと。。。
そうそう、pymexプロジェクトですが、バージョン管理システムとしてGitが使われています。一方、私はMercurialが使い慣れています。まぁ、pymexをイジるときはGitを使ってもいいのですが、Kilnを使えばこの問題が解決!
このKilnというシステムは、GitとMercurialとを自動変換(?)してくれます。とあるメンバーはGitを使って作業し、成果をKilnにPushする。別のメンバーは、KilnからMercurialに対しpullして作業を続ける。そういう操作が、特別な設定なしに出来てしまいます。すばらしい!
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お仕事でMATLAB向けツールを作る場合、m-fileで書く場合が殆どです。m-fileは、小規模なツールを作る分には問題ありませんが、世の中のスクリプト言語たちと比べるとパワー不足が目立ちます。
さて、使い捨てツールのつもりで作ったものがバカうけして、いつのまにかお客様の開発を支える重要なインフラになっちゃったやつがあります。(ツール屋さんのお仕事で書いたものとは、ぜんぜん別のものです)
このツールには、あの機能をのせたい、この機能をのせたい、という要望がモリモリ来て、いつのまにか、それなりの規模になってしまいました。とうとう、これ以上、m-fileでメンテナンスをするのは無理!という所まで来てしまったため、脱出先を検討しています。
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こちらの記事で、Block PlacerをR2012b以降に対応させるパッチをいただきましたので、それを丸パクリしました。「R2012b以降」さま、どうもありがとうございました。
さて、いただいたパッチ自体はとても素晴らしかったのですが、それとは全く別の話として、非常に残念な事が発覚しました。
私がBlock Placerで実現したかったのは、Simulinkブロックを配置する際、
(1)Simulinkモデル上でマウスを右クリック
(2)すばやくテンキーを押す(0.5秒以内、推奨!)
という感じの、サクサク操作感です。ところが、R2012bで動作確認したところ、テンキーが利かない!?
QWERYの1段上の、12345なら効きますので、ツールとして動作しなくは無いのですが、コレは厳しい・・・(0.5秒以内に、あれらのキーを押せない!)
R2010bなら、テンキーがバッチリ利きます。しばらく、R2010bから離れられそうにありません。むぅ。
以前、一年分の仕事が確保できたと一人よろこんで居たわけですが、そのあと契約が進まず。。。いよいよ、新しい案件探しに走らないといけないか?と心配しはじめたところで、ようやく契約成立しました。ホッ。
さて、最近「ツール屋さんの仕事って何なんだろう?」と考えさせられる出来事があり、ここで自分の考えを整理してみたいと思います。
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1年半くらい前に公開した ブロック配置ツール、この子に酷いバグがあったのを修正しました。
Block Placer Ver1.00 → Ver1.10修正内容
また、公開ツールを1つのページにまとめました。
つい最近知ったのですが、MATLABからメールを送信できるんですね。
やりたいのは、たとえば時間のかかる燃費シミュレーションを走らせておいて、終了と同時に解析チームにメールを飛ばす、といった事です。(注:これは説明のための作り話です。ホントは、ぜんぜん違う用途に使ってます)
初心者によるMATLABメモさまの記事を参考にしたり、MATLABコマンドウィンドウで「 doc sendmail 」と入力してヘルプを見たりした結果、たしかにMATLABからメールを送信できました。
ところが、日本語文字が化ける! 少なくとも、お客様が使われているメーラーでは文字化けしまくりでした。うーん、これはいけない。とういわけで、これをなんとかしてみました。
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3年間がんばってくれた開発マシンの、HDDが逝ってしまいました。この子はHDDだけ換装し、予備役にまわします。今までお疲れさん。
ちなみに、毎週のバックアップによりデータは無傷でした。良かった!
ともあれ、新しいマシンを手配しなくっちゃいけません。もうすぐ決算月だし、税金対策も兼ねていいやつ買っちゃおうかなクフフフフ、などとWebショッピングに励んでいたら、あっという間に時間がなくなりました。
PCのスペックを眺めるのって、なんであんなに楽しいんですかねぇ。(本当は土日も休めないくらいギッチリ仕事が詰まっているのに。。。ハッ、現実逃避ってやつか?)
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