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自動車業界では、MATLAB/Simulinkをベースとしたモデルベース開発が有望視されています。
なぜかと言うと、適用方法によってはそれなりに工数削減や品質向上が出来ると言う事が実証されてきたからです。
一方ではモデルベース開発によって逆に工数が増加してしまうケースもあり、まだまだ課題が山積みです。
これは、ユーザー様にとっては課題が山積みと言えますが、私にとっては仕事のネタが山積みとも言えます。
このブログでは、そういったモデルベース開発に関わっていく中で思った事について書いていきます。
更新日は月曜日+気が向いた日です。連絡先: yositake@smooth-works.net

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    9月
    26

    フォルダーの中には大量の .mdl  .m  .mat ファイル。管理するのが大変だ!というユーザー向けに、R2011bにてSimulinkプロジェクト機能が追加されました。

    ファイルがいっぱいあっても、モデルを作った本人は困りません。しかし、作ったモデルを社内に展開するとなると、なんらかの工夫が必要になります。

    正直、個人的には現状でもあまり不便を感じていないのですが、興味半分にどんなものなのか調べてみました。

    ちなみに日本語ヘルプには使い方が載っていないので、マニュアルはマスワークス本社のもの(要ログイン)をご参照下さい。

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    9月
    19

    もどかしいMBD請負業

    Posted In: その他 by yositake

    最近、モデルベース開発の波がきているらしく、ちょくちょくお問い合わせをいただいたりします。

    どうしてウチに?と聞いてみると、「Webで検索したら、もともと数社しかなくって・・・しかも問い合わせメールに返事すら返さない所もあって・・・」などというお答えをいただく事が多いように思います。ザ・消去法!ってやつですね。

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    9月
    12

    ちょっと前の話です。

    お客様「こういう制御を実現するSimulinkモデルって作れる?」

    私「技術的には全く問題ございませんが、これは何のためのモデルでしょうか?」

    お客様「実は、こういうアルゴリズムをJavaで開発してるんだけど、やっぱり動かしてみたいんだよね。おエライさんへのデモ用とかで。でもJavaコードの動きってよく分からないじゃない?だから、これと同じものをSimulinkでも開発して、デモしたり、アルゴリズム検証したりしたいんだよね」

    私「そのJava開発というのは、これからスタートするものなのでしょうか?」

    お客様「いや、もう開発は進んでるよ」

    私「では、SimulinkモデルにそのJavaコードを埋め込んで直接走らせてはいかがでしょうか?Javaコードのデバッグにもなり、デモにも使えて一石二鳥だと思うのですが?」

    お客様「!」

    はい、しゅーりょー。儲け話が1つ消えました。プラントモデルはあるけど制御モデルが無い、だから作って?というご依頼でしたので、私の仕事はありません。ハッハッハ。

    MBD界隈では、このように「デバッグ対象をSimulinkモデルに埋め込んで実行する」ための環境をSILS(Software In the Loop Simulator)と呼びます。

    自動車業界であれば、ECUに乗っけるCコードをSILSにする事が多いのですが、今回の場合は対象がJavaです。ここは造語してSILS for Javaとでも呼びましょうか。

    SILS for Javaは簡単に実現できますが、コツが分からないと苦労するかも分かりません。そこで、簡単にそのやり方をご紹介します。

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    9月
    5

    MATLAB Coder(2)からの続きです。今回は、MEX化にチャレンジです。

    とは言え、本当にコレってうれしいのかなー?という気持ちはあります。

    ちょっと高速化したいとか、mファイルの中身を隠したいという方は、まずpcodeコマンドにチャレンジすると幸せになれるかも、です。

    pcode  mファイル名.m

    とすると、 .p ファイルが出来ます。コレだけ配布しても動作するのと、ほんのちょっぴり高速化される(かも)なので、これで満足できるならこれで終了です。

    そうではなくて、

    ・ものすごく高速化したい!
    MATLAB Coder(2)のための中間ステップとして、MEX化したい

    というのであれば、MATLAB CoderによるMEX化にチャレンジする価値がありそうです。

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