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資源ゴミ回収ビジネスって儲かるの?

資源ゴミ回収ビジネスってありますよね。金属の含まれた製品なら何でも引き取ります!っていううたい文句の。あれって儲かるんでしょうか?

連休中に帰省しましたらば、母いわく

「最近、タダでゴミ引き取ってくれるってチラシがいっぱい来るのよ。これってそんな儲かるの?」

良く分からないので、

「うーん、ボチボチ景気も回復してるから、資源価格が上がってるのかなぁ?」

なんて軽く流しました。が、気になる。うーん、どうなんでしょうか?

帰省しますと、たいがい何らかの仕事が待っています。テレビの買い替え&配線だの、蛍光灯の付け替えだの。するとゴミがバンバン出るわけで、これは捨てないといけません。

そこで、タダでゴミを引き取ってくれるという場所に持ち込むことにしました。金属を含むゴミならなんでもOKとの事。

愛車のVitzにゴミを搭載し、いざゴミ回収業者へ。なーーーーんもない田んぼだらけの田舎道を走っていきますと、フェンスで囲われた区画にトラックが10台くらい止まっている場所が見えてきました。土地が安いので、運送業者さんがトラックターミナルとして使っているんですね。

そのトラックターミナルの片隅に、ゴミ回収業者さんがあります。テレビ、冷蔵庫、パソコンなど家電が無造作に山積みされており、その脇に事務所らしきプレハブが見えます。たぶん、間借りしているのでしょう。

そこには筋肉ムキムキのお兄さんが2人いて、持ち込んだゴミを、あれよあれよという間に運んでくださいます。うーんラクチン。

感じのいい方々だったので、ちょいと先ほどの疑問をぶつけてみることにしました。

「あのぅ、興味本位で大変申しわけないのですが。こういった回収してくださる業者さんが最近いっぱい見えるんですが、そんなに儲かったりするんでしょうか?」

すると、お兄さんがたのうちの1人が気さくに語ってくれました。

「そりゃ、大儲けってわけじゃないよー。家賃交渉もしっかりしないといけないし。人件費もバカにならないから、定年退職された人に、安くお願いしたりしてねー」

ふむふむ、コストを切り詰めていかないと、やはり厳しいのですね。それにしても、利益って出るんでしょうか?そういった疑問に対し、お兄さんはこう言います。

「そうねー。銅なんかは割といいかな。レアメタルもいいんだろうけど、ああいうのは設備投資が大変だからね。ウチじゃあ無理だなー。そこまでしなくても、売却ルートはあるのよー」

なるほど。設備投資してレアメタル取り出してる所は、トントンもしくは赤字のところばっかりと聞きます。そこに手を出さないのは正解のように思います。それにしても、業者さんが最近増えた理由は何なんでしょう??

「んとねー、いま絶好調なお隣の国があるじゃない。あの国の融資って審査がザルでさ。ゴミがひと山あれば、それを担保に融資が降りるらしいのよ。じゃあ、ほんとにゴミ回収が儲かるか?っていうと、そんなの分かんないわけ。でも国家として資源確保に力を入れてるからさ。資源のためならゴミでも何でもかき集めろっていう感じかな。一種のバブルだねー。だからさ、この手の業者って日本人じゃない人おおいのよ。ま、そのお陰で売却ルートが増えてるから、こっちも助かってるんだけどね」

との事。な、なるほど。だいたい、リサイクル料として5000円とか取られるはずのものをタダで引き取るとか、ムリがありすぎるんですよね。おかしいなと思っていたら、そういうわけだったようです。

気さくなお兄さんにお礼を言って、Vitzに乗り込み家路につきました。田んぼだらけの田舎道を走りつつゴミ回収の話をしていると、母いわく

「なんだバブルか。じゃ、今のうちに捨てまくらないとね」

正解!さっそく大掃除せねば!

家のゴミを発掘しつつ、「あのお兄さん方、バブルのうちにひと財産つくれるといいなぁ」などと考えていました。