HILSを教育用途にしては?
HILSとは、検査装置に使われる概念です。
検査対象となるECUが、たとえばエンジンを制御していたとします。このエンジンを、簡単に用意できるのであればOKです。
ところが、なかなかそうもいかない。じゃあ、エンジン「モドキ」でも用意しようか?その「モドキ」は、HILSという装置に「エンジンモデル」を入れれば作れるんじゃない?
これがHILSです。HILSは、中にSimulinkモデルを入れて「リアルタイムに」動作させられます。だから、エンジンモデルをいれれば、本物のエンジンっぽく動いてくれます。ECUの検査目的であれば、これでもOKです。
さて・・・このHILSですが一時期の流行が過ぎて、どうにも振るいません。色々と理由はあるのですが、やっぱり運用が大変というのが大きいように思います。
そこで思うのですが、HILSって教育用途には良いんじゃないでしょうか?
決まり切った研修用ECUに、決まり切ったエンジンモデル。しかも、実際のエンジンと違って、内部状態がより詳しく見られます。これがエンジンでなくモーターであれば、なおのこと。内部の電流の様子が詳しく見られるのはとてもうれしい。
そして、これは一度作ってしまえばOK。ほぼメンテナンスフリー! 同じものを、毎年毎年使いまわせます。研修をうける人から見れば、HILSかどうか?なんて関係ありません。「おー、なんかエンジンの仕組みがよくわかる、便利な装置があるなー」程度の認識でOKです。
ソフトはオープンソースのものを採用すれば、PCを買い増すだけでいくらでも増えます。しかも、要らなくなったら普通のPCとしても使えます。
問題は・・・各企業でどういう教育をされているのか、私はサッパリ知らない!という事です。だから、このアイデアが本当に役に立つかは分かりません。もうちょっと詳しい様子が分かれば、もっと面白いアイデアも出てくると思います。いずれお客様と、そういう話もしてみるつもりですが、今は忙しすぎて手が回りそうにありません。
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