OpenPLATE引き合い
とんでもなく忙しいため、近況だけ。
以前、大量に引き合いをいただいたOpenPLATEですが、順調にご発注いただき、納品させていただく事が出来ました。それと同時に、別の方面から新たな引き合いが… ありがたい事です。なんだか今年は当たり年のようです。
みなさん共通されているのは、「Simulinkの振る舞いを、デモなどで見せたい」という動機です。モデル開発だけならいいんですが、外部の人に見せようと思った時には、やっぱりSimulinkのScopeでは弱いみたいです。
ただし、OpenPLATEが売れているという事は、MBDはどんどん広まっているのか?というと、決してそんなことは無い(!)と考えています。まだまだ、進化していかないと広まらないのではないかと。
MBDはもう終わった話で、あたらしい事は何もない、と仰るかたも見えます。しかし私はそうは思いません。MBDの第一段階としては終了し、どの分野に強くて、どの分野に弱いのか?という所は見えてきました。たとえば、ラピッドなどはとてもうまくいくため、この分野では完成に近いといっていいと思います。
(余談ですが、MBD実践特集でご紹介した記事ではプラントモデルを書いています。しかし、プラントを書き始めると大変です。うまくやっているラピッドでは、プラントモデルなんか書かないで、制御モデルをさっさと実機に繋げています。制御モデルを書くのはとても簡単ですが、プラントを書くのはとてもとてもとても大変です。)
今ホットなのは、MBDを本当の本当に量産適用していいのか?という、信頼性に関わる所だと見ています。(SLDVなど)
それが終わったら、次は「MBDでもって、もっともっと工数削減するには、何をどうしたらいいか?」という話が待っていると考えています。
たとえば、ECUにフェールを起こさせなければ良いや、ぐらいの超いいかげんプラントモデルに、制御モデルをくっつける。そこにOpenPLATEみたいなGUIをくっつけて、Simulinkって何?っていう人でも制御モデルの試験ができるようにする。
これは、「いかに制御モデルの振る舞いを見える化するか?」という話ですが、このようにMBDを使ってもっともっと楽をするには何をしたらいいのか?という話が出てくると思っています。
そして、このテーマをこなさない限り、MBDがどんどん広まる事も無い、と考えています。と
以上、私の勝手な妄想でした。あまり信用しないでくださいませ。