iPad & MATLAB Mobile
スムーズワークスは1月決算のため、ただいまアレコレと予算消化中です。その流れで、PDF(技術資料)にラクガキしまくる用に iPad2 を買ってみました。
アップル製品は初めてなもので、楽しくあれこれと遊んでいますと、ふと気がつきました。
「あれ?これって上手く使うと、新感覚なMATLAB活用法が出来るんじゃない?」と。
そこで今回は、(単なる思い付きで申し訳なのですが)その内容をご紹介しようと思います。
MATLAB Mobileとは
MATLAB Mobileとは、iPhone や iPad などの上でMATLABを実行するためのアプリ(無料)です。
とは言え、iPhone上でMATLABそのものが動くわけではなく、別途動いているマシンにアクセスする形での実行となります。モードとしては現在2つ用意されていて、「MathWorksさんが立てているサーバーにアクセス」「ユーザーのMATLABマシンにアクセス」のいずれも利用できます。
(ただし、Simulink画面を表示してどうこうする事は出来ません。シミュレーション実行だけは出来るようですが、基本的にはコマンドのみの使用になります。)
2つのモード
今回はお手軽に、MathWorksさんのサーバーにアクセスしてみました。
MATLAB Mobileを使ってみる
MATLAB Mobileの使用感はこんな感じです。
ログイン画面
コマンドプロンプト
コマンド入力
コマンド入力
コマンド入力
グラフを表示してみた
3次元表示もできる
グラフの表示はキレイ
拡大してもキレイ
さて何に使おうか?
新しモノ好きとしては、ここまでで満足です。あー楽しかった。
ただせっかくですから、ちょっとだけ活用方法を考えて見る事にしました。
活用法を考えるにあたり、まずは既存のMATLAB利用手段との比較を行います。「デスクトップPC」「ノートPC」というのが既存の手段で、これに「iPadでMATLAB」が加わったわけです。
これらを、「出来ることの多さ」「使用場所の自由度」の2軸を使って分類すると、(私の個人的な意見では)次のようになります。
得意分野と不得意分野
iPad (MATLAB Mobile)は、PCと比べると出来ることが少ないように思います。そのため、ノートPCの代替を狙うのは無謀といえましょう。(それくらいなら、薄型ノートPCを買ったほうが良い)
iPadの最大の利点は、
- ノートPCよりお手軽に持ち運べる → 薄い、軽い、電源コードつながなくても長時間つかえる
- お手軽に起動できる → 電源スイッチ押したら、一瞬で起動する
といったお手軽さにあるように思います。であれば、そのお手軽さを最大限に生かすしかありません。
そこで、「解析結果ビューアーとして使えないかな?」と考えて見ました。
解析結果ビューアーとしてのiPad
MATLAB Mobileは、グラフ表示についてはとても良くできています。もともと iPad は、作業よりも閲覧に向いていると思いますので、いっそグラフ表示に絞った使い方をするのはいかがでしょうか。
まず、データ解析まではデスクトップPCなり、ノートPCなりでやってしまいます。そしてその結果を複数人で見てアレコレ評価するところで、iPadを使います。グラフ表示させるだけでも十分便利ですが、グラフを画像ファイル化することでコメントの書き込みも出来ます。
グラフ表示し、それを画像ファイルにしてから、コメント付加
iPhoneにせよiPadにせよ、入力メソッドはタッチスクリーンです。ですから、スタイラスなどを利用すると「紙にラクガキするイメージで」MATLABグラフにコメントを書くことが出来ます。
スタイラスでラクガキ
書き込んだ結果はこうなる
ラクガキした画像は、そのままメールに添付して送信する事も出来ます。
要するに、これまでイチイチ紙に印刷してやっていたことを、iPad上でやってしまおうというアイデアです。
まとめ
iPadでグラフ表示させる事の特徴として、次のような点があげられます。
- 持ち運びしやすい → 会議室でもどこでも、好きな場所でレビューできる
- その場で拡大、縮小できる → そのぶん紙より便利
- タッチパネル&スタイラス → 紙と同じ感覚でラクガキできる(指摘事項の記入など)
- ラクガキ結果をメール送信できる → 関係者への展開がラク
セキュリティの問題とか、使い勝手の問題とか、細かい問題はいろいろあるはずですが、基本的なアイデアとしては悪くないような気がします。
Splashtop Remote Desktop はもう使われましたか?
iPadからPCを動画再生までリモート出来てしまうスグレモノで、吉武さんが使われたら用途の幅が広がりそうなアプリでした。
一方、我が家のiPadはこのアプリによって寝ながらテレビを見る道具に成り下がり、持ち主は堕落の一途を辿るのでした・・・
コメントありがとうございます。
存在だけは知っていましたが、そんなに便利な代物だったとは。。。試してみます。