HILSとは、検査装置に使われる概念です。
検査対象となるECUが、たとえばエンジンを制御していたとします。このエンジンを、簡単に用意できるのであればOKです。
ところが、なかなかそうもいかない。じゃあ、エンジン「モドキ」でも用意しようか?その「モドキ」は、HILSという装置に「エンジンモデル」を入れれば作れるんじゃない?
これがHILSです。HILSは、中にSimulinkモデルを入れて「リアルタイムに」動作させられます。だから、エンジンモデルをいれれば、本物のエンジンっぽく動いてくれます。ECUの検査目的であれば、これでもOKです。
さて・・・このHILSですが一時期の流行が過ぎて、どうにも振るいません。色々と理由はあるのですが、やっぱり運用が大変というのが大きいように思います。
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ありがたいことに、OpenPLATEの引き合いをいただきました。結構な大口で、ほぼ本決まりとの事。どうやら、AUTOSARがらみのようです。
AUTOSARでは、比較的小さな「Software Component」と呼ばれる部品を組み合わせて、全体のシステムを作ろうとします。
システムを設計するのに、次のようなことを決定していきます。
- どんなSoftware Componentが存在するか?
- それらは、どのように接続されるか?(データ型、通信方法)
- それらは、どのように振る舞うか?(ビヘイビア)
ここで、Software Componentのビヘイビアを定義するのに、Simulinkモデルを使うという手法をとる場合があります。その際、いきなりSoftware Component単位でバラバラにしてしまうと全体の動きがつかめないため、はじめは1つのモデルに、すべてのSoftware Component(に該当するモデル)を載せて動作確認を行う場合があります。
さて、動作確認をとるのはいいのですが、やはりSimulinkだと見にくい。GUIDEでGUIを作ってもいいのですが、なんというかこう、プロっぽい画面に出来ない。というわけで、お客様にお見せできるクオリティのGUIを作るために、OpenPLATEをご採用いただきました。メーカーへのセールスに活用に似たストーリーでお使いいただくようです。