お仕事でMATLAB向けツールを作る場合、m-fileで書く場合が殆どです。m-fileは、小規模なツールを作る分には問題ありませんが、世の中のスクリプト言語たちと比べるとパワー不足が目立ちます。
さて、使い捨てツールのつもりで作ったものがバカうけして、いつのまにかお客様の開発を支える重要なインフラになっちゃったやつがあります。(ツール屋さんのお仕事で書いたものとは、ぜんぜん別のものです)
このツールには、あの機能をのせたい、この機能をのせたい、という要望がモリモリ来て、いつのまにか、それなりの規模になってしまいました。とうとう、これ以上、m-fileでメンテナンスをするのは無理!という所まで来てしまったため、脱出先を検討しています。
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こちらの記事で、Block PlacerをR2012b以降に対応させるパッチをいただきましたので、それを丸パクリしました。「R2012b以降」さま、どうもありがとうございました。
公開ツールのダウンロードページ
さて、いただいたパッチ自体はとても素晴らしかったのですが、それとは全く別の話として、非常に残念な事が発覚しました。
私がBlock Placerで実現したかったのは、Simulinkブロックを配置する際、
(1)Simulinkモデル上でマウスを右クリック
(2)すばやくテンキーを押す(0.5秒以内、推奨!)
という感じの、サクサク操作感です。ところが、R2012bで動作確認したところ、テンキーが利かない!?
QWERYの1段上の、12345なら効きますので、ツールとして動作しなくは無いのですが、コレは厳しい・・・(0.5秒以内に、あれらのキーを押せない!)
R2010bなら、テンキーがバッチリ利きます。しばらく、R2010bから離れられそうにありません。むぅ。
以前の記事 iPad & MATLAB mobile でご紹介したMATLAB mobileが、とうとうAndroidにも対応しました。Google Playから無償で入手できます。
ただし、出来ることはiPhone/iPad版と変わりません。Androidにも対応しましたよ、というだけのものです。

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R2012bは、いろいろ機能が追加されていて面白いです。今回は、シミュレーション時間を戻す機能についてまとめます。
機能追加といえば、Simulinkのショートカットについて、とあるお方から情報をいただきました。マウスの「進む」「戻る」ボタンがあれば、Simulinkモデルをブラウズする際に「進む」「戻る」として動作するそうです。うーむ、便利。
さて、シミュレーション時間を戻すという話ですが、イメージとしてはこんな感じです。

では、もうちょっと詳しく見ていきましょう。
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MATLABプログラミング Simulink基礎編シリーズです。今回は番外編です。
つい先日、R2012bがリリースされましたが、そこで「Simulinkブロックのコメントアウト」なる機能が追加されました。

そこで今回は、簡単にコメントアウト機能を眺めてから、MATLABプログラミングとコメントアウト機能との関係をご説明します。
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つい先日、R2012bが出ました。R2012aまでと違い、ユーザーインターフェースが大幅に変わっています。個人的には良くなっていると思います。

Simulinkの描画エンジンを1から作り直したんじゃないかと思うのですが、モデルの表示も良くなっています。
たとえば、これまでのSimulinkだと、画面の表示比率によって注釈がズレてしまってイヤーな気分になったものですが、R2012bではそういう変な挙動が緩和されています。(下図のシアン色なのが注釈で、ブロックの下敷きとして使っています。)

さて、Simulinkモデルをイジっていると、GUIがどう変わったかより先に、ショートカットキーが気になります。そこで、よく使うショートカットキーについて確かめてみました。
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MATLABプログラミング Simulink基礎編6回目です。(忙しい忙しいって言ってたら、前回の基礎編5から、もう3か月も経ってるんですねぇ。お盆休み中も、結局ずっと仕事してました。ハッハッハ。ともあれ、この企画、もうちょっと続ける予定です。)
これまでは、対象となるモデルやブロックの名前が存在している状態で、それらのパラメータを読み書きしていました。

しかしたとえば、「そもそもブロックが無いから、追加したいんだけど・・・」という場合、パラメータの読み書きではどうにもなりません。

そこで、今回からはブロックなどを追加したり削除したりしてみましょう。
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HILSとは、より便利に使える検査装置です。何がどう便利なのか?という点について、従来型の検査装置と比較してこれからご説明します。
そもそも何を検査するのかといいますと、ECUの検査を行います。ECUとHILSの間は、電気的(デジタル、アナログ、PWM)あるいは通信(CAN、LIN、UART)で接続します。

別にHILSでなくっても、こういう電気的に接続した状態でテストする環境はいくらでもありますよね。では、HILSにはどんな特徴があって、何がうれしいんでしょうか?
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MATLABプログラミング Simulink基礎編5回目です。
前回は、Constantブロックの検索を行いました。

今回は、もっと色々なパターンの検索を見ていきます。
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