2009年6月の記事

HILS高速化(1)マルチレート

今回から数回に分けて、HILS高速化のための方法をご説明します。 いま持っているHILSのパフォーマンスを上げたい。でも、どうやっていいのかがよく分からない、という場合があります。そういう時は、まずHILS高速化のための基本的な概念を理解する必要があります。そうすれば、どんな手を打てばHILS高速化ができそうかイメージが湧いてくるようになります。 さて、HILSのボトルネックは何と言ってもモデルの

モデルベース開発は有用なのか?

何やら「モデルベース開発」がいいらしい、という話はあちこちで耳にします。これは、UMLによるモデルでも、Simulinkモデルでも同じです。 UMLモデルが嬉しいのは、システムの中身を理解しやすくなるからです。システムの「構造」をモデルで表す事で、システムの中身を理解しやすくします。UMLモデルを見る事で、このシステムって要するに何なの?という事が分かります。 一方、Simulinkモデルによる嬉

HILS構築上の注意点

今回は、HILS構築上の注意点についてご説明します。ちょっとした注意点ではありますが、ここに気をつけるだけで随分とトラブルが減るはずです。 前々回の記事では、HILSの分類法について3つの軸を導入しました。 これらのうち、「表示機能」と「I/Oの種類、数」については、あまりトラブルにはなりません。目に見える部分なので、自然としっかり詰められる部分だからです。 問題は、「なるべく高速に」という部分で

HILSの動作原理

これまで、HILSとはシミュレーションを実行するもの、というお話をしてきました。しかし、そもそも「シミュレーションをするとは何か?」について触れてきませんでした。 そこで今回は、HILSの中でどのようにしてシミュレーション実行が行われているのかについてご説明します。 シミュレーションの目的は、実ハードウェアの動作を模擬する事でした。「模擬する」を言いかえると、「ハードウェアがどのような時間変化をす

HILSの分類法

現在、実に様々なベンダーが、HILS用のシステムを販売しています。さまざまなHILSがある中で選定を行う場合、何らかの基準が必要です。HILSを分類する基準として、私は3つの軸があると考えています。 なるべく分かりやすく表示してほしい I/Oは、なるべく多くの本数、なるべく沢山の種類を なるべく高速に動作してほしい 「なるべく分かりやすく表示」とは、GUIのパーツの豊富さ、ドライビングシミュ